こんにちは。

あおいゆうきです。

インフラエンジニアに転職して6ヶ月が経ちましたので振り返りです。

未経験はここでつまづくのかというのがわかると思うのでこれからインフラエンジニアを目指している方はぜひ最後まで見てください。

ちなみに、私の業務の分類はネットワークエンジニアです。

では、早速いきましょう。

10個の研修よりも1つの実務経験のほうが成長速度が段違い

3ヶ月近く座学で研修を受けていたのですが、身になっている感覚は正直あまりなかったです。

それよりも実際の現場で分からないなりに考えて行動したほうが何倍も身になることを実感しました。

分からない状態でも現場はどんどん進んでいくので嫌でも成長します。

ここが座学と違うところですね。

多少追い込まれた方が脳がフル回転するので頭に刻み込まれます。

これが座学となると、追い込まれるわけではないので何となく分かったつもりで終わらせてしまう。

なので、座学である程度勉強できたら、現場にどんどん連れて行ってもらえるようにお願いして現場で感じたことをまた座学で落とし込むほうが効率がいいです。

実務に入るまでに教えてほしかった4つの技術

研修では、主に自社に関する技術については教えてくれますが、実務の具体的な内容については現場でしか教えてくれませんでした。

知識のない中で予習をするのは無理なので、私がここ教えてくれたらよかったのにというポイントを教えます。

技術的勉強もいいですが、実践で使うための勉強もしておきましょう。

NetEnum の使用方法

NetEnum は株式会社リアライズが提供している無料のフリーソフトのことです。

NetEnum を使うことでネットワークに接続されたIP機器のPC名やMACアドレス、IPアドレスを検索することができます。

ネットワークエンジニアが現場調査で悩むのは、使用中のIP機器の情報、接続先、IPアドレス、セキュリティー関係などの把握です。

すべて近くに存在していたらいいのですが、実際はそんなことがないのでくまなく探さなければいけません。

今なにがあるのか先に調べたほうが漏らすことなく調査できるので、このNetEnumを使います。

もちろん確実ではないので、漏れがないか最終的に確認することが必要。

使い方自体は難しいものではありませんが、事前にやり方と目的を教えて欲しかった技術ですね。

コマンドプロンプトの基本コマンド

コマンドプロンプトは、Windowsで起動させる黒い画面のことで、ここに特定の言葉(コマンド)を入力すると、コンピュータがその指示に従って動きます。

IP機器にログインするためのIPアドレスを調べたり、ネットワークの接続状態を調べたり様々な使用用途があります。

私が最初に教えて欲しかったコマンドを伝えますのでこれからネットワークエンジニアを目指している方は参考にしてください。

ipconfig

ipconfigはWindowsのコマンドプロンプトで使用するコマンドの一つで、コンピュータのネットワークインターフェースカード (NIC) の設定やIPアドレスなどの情報を表示するために使用されます。

以下は、ipconfigの主な使い方とその出力内容の説明です。

  1. 基本的な使用方法:
    • コマンドプロンプトを開き、ipconfigと入力してエンターキーを押します。
      すると、現在のコンピュータに設定されているIPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどの情報が表示されます。

  2. 主なオプション:
    • ipconfig /all: 全てのネットワークアダプタの詳細情報を表示します。
      MACアドレスやDNSサーバアドレスなどの追加情報も含まれます。
    • ipconfig /renew: DHCPサーバから新しいIPアドレスを取得しようとします。
    • ipconfig /release: 現在のDHCPによって割り当てられたIPアドレスを放棄します。
    • ipconfig /flushdns: DNSリゾルバのキャッシュをクリアします。
  3. 出力内容の主な項目:
    • IPv4 アドレス: 自分のPCのIPアドレス
    • サブネット マスク: ネットワークのサブネットのサイズを示すマスク。
    • デフォルト ゲートウェイ: ネットワーク上のデフォルトのルータのIPアドレス。

ipconfigの出力やオプションには他にもさまざまな情報が含まれていますが、これは基本的な情報の概要です。

このコマンドを使用して、ネットワークに関する問題のトラブルシューティングや設定情報の確認を行うことができます。

まずIP機器にログインする際はIPアドレスが必要なので、ipconfig /all を使ってIP機器のIPアドレスを調べる必要があります。(コマンドを入力して出たデフォルトゲートウェイがIP機器のIPアドレス)

私はそれすら知らなかったので現場で急にみんな使うのであたふたしました。

ping

ping は、ネットワークツールの一つで、コンピュータネットワーク上の特定のホストがアクセス可能であるかどうかを確認するために使用されます。

具体的には、指定されたホストへの到達性をテストし、その応答時間(レイテンシ)を測定します。

ようは自分のPCから呼びかけて応答するかどうかの確認ですね。

例えばインターネットに接続されているか確認したいなら ping 8.8.8.8 (Googleが無償で提供している「Google Public DNS」のIPアドレス)を使いますし、ping google.co.jp を入力するとDNSの名前解決(IPアドレスとURLの変換機能)がきちんと動作しているかの確認が取れます。

他にもping IPアドレスでIPアドレスに自分のPCからアクセスできるかを調べたりします。

誰でも使えるコマンドなので自分のPCで一度コマンドプロンプトを起動して入力してみてください。

私は最初見たときは、すごくできる人みたいと感じました。

tracert

tracertは「trace route」の略で、文字通りルート(経路)を追跡するという意味です。

このコマンドは、あるコンピュータから別のコンピュータ(またはウェブサイト)への通信経路にある中間のコンピュータ(ルーター)をリストアップするために使用されます。

使用用途としては、通信に問題が発生したとき、どこで問題が起きているのかを特定する手助けになります。

たとえば、あるウェブサイトに接続できない場合、問題があなたのネットワーク内にあるのか、インターネット上の遠くの場所にあるのかを知る手がかりとなります。

よく使うのは tracert www.google.com というコマンドです。

これを使うとGoogleにアクセスするためにどのようなルートを辿ってきたのかが分かるので、隠れたIP機器を見つけたり、問題が起きた場合にどこに問題があるかが一目でわかります。

これがスラスラできるようになるといいのですが、中々現場で思うようにできず四苦八苦している毎日です。

各メーカーの基本情報(ルーター関係)

ネットワークエンジニアにとってルーターは必ずと言っていいレベルで関わります。

ルーター無しではネットワークを組むことは不可能だからです。

ルーターを使うことでセキュリティーを高めたり、離れた拠点間で通信できたり色々なことが可能になるのです。

メーカー毎に規格が統一されていたらいいのですが、メーカー毎に中身が全く違うので、それぞれの機器に応じた技術を身につけなければいけません。

自社に関係ないとところは軽くでいいですが、基本情報は押さえておく必要があります。

現場に行くと当然のように他社メーカーの中身の確認もしてくださいと言われるので焦ります。

なので、最低でもデフォルトのIPアドレス、ID、passは把握しておきましょう。

頭の中を整理するためにルーターの基本情報について軽く解説してから、各メーカーの情報について触れます。

そもそもルーターって何?

ルーターは、異なるコンピューターネットワークを結びつけるためのデバイスです。

家庭やオフィスで使用されるルーターは、一般的にはローカルエリアネットワーク(LAN)とインターネットとの間の「橋渡し」の役割を果たします。

ルーターの主な役割
  1. データのルーティング: ルーターの名前の由来であり、その主要な役割です。ルーターは、情報やデータ(パケットと呼ばれる)を正しい目的地に送るための最適なルート(経路)を決定し、それに従ってデータを転送します。

  2. デバイス間の通信: ルーターは、家庭やオフィス内の複数のデバイスがインターネットに接続できるようにする役割も果たします。これにより、1つのインターネット接続を複数のデバイスで共有できます。

  3. セキュリティ: 多くのルーターにはファイアウォール機能が組み込まれており、不正なアクセスや攻撃からネットワークを守る役割を果たします。

  4. IPアドレスの割り当て: ルーターは、ネットワーク内のデバイスにローカルIPアドレスを割り当てる役割も持っています。これにより、各デバイスがネットワーク内で一意かつ識別可能になります。

家庭で使うルーターにはWi-Fi機能がついています。

例えばこういうものです。

一般の方は思うルーターはこちらですね。

これをWi-Fi機能の付いたルーターと言います。

なので、Wi-Fiとルーターが別物だということが分かりましたね。

ちなみにルーターが古いと回線が新しくてもネット速度は遅いままになるので適度に見直しましょう。

では次に、私のようなネットワークエンジニアが使うルーターはこんな感じです。

Wi-Fi機能はついておらず、ネットワークを設計するために使います。

小さいところだとこれが一つ置いてあるだけですが、大きいところだと何十個もついていることがざらにあります。

ネットワークエンジニアはその何十個もあるルーターの解析をしたり、新しく中身を作り上げたりするのも仕事の一つです。

基本情報が分かったところで私が教えて欲しかった各メーカーの情報を教えます。

公式サイトにも掲載されているので、最新情報は必ず公式サイトを確認してください。

YAMAHA

  • IPアドレス: 192.168.1.100 (多くの場合)
  • ID: なし
  • パスワード: なし

Cisco

  • IPアドレス: 192.168.1.254
  • ID: cisco
  • パスワード: cisco

BUFFALO

  • IPアドレス: 192.168.11.1(機種によって違いあり)
  • ID: admin
  • パスワード:password

NEC

  • IPアドレス: 192.168.0.1 か192.168.10.1
  • ID: admin
  • パスワード: 商品に貼付のラベルに記載された英数字8桁のパスワード(Web PW)

アライドテレシス

  • IPアドレス: 192.168.1.1(多くの場合)
  • ID: manager
  • パスワード: friend

フォーティネット

  • IPアドレス: 192.168.1.99 (多くの場合)
  • ID: admin
  • パスワード: なし

とりあえずこれくらいわかっていたら十分だと思います。